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活動報告

【ご報告】いよいよ最終回~Part2~「おんせん県」でのサミットはアツかった!~九州シェアリングサミット2018 in 別府

前日の「九州シェアリングサミット2018 in 日田」に続き、本日は大分県別府市の 別府市中央公民館 で「九州シェアリングサミット2018」を開催した。

第1セッション
クリエイティブによる街づくりと多拠点生活で見えてくる街のポテンシャル

清川 進也氏 音楽家/プロデューサー

池田 佳乃子氏 一般社団法人B-biz LINK マネージャー

大分県が公開したプロモーション動画「シンフロ」。「この動画の音楽担当として声をかけていただいたのが縁で大分に」と語る清川氏。2015-6年、あらゆる地方自治体がPR動画に取り組んでいた時代、徐々に違和感をもつようになったという。PR動画は、予算化→企画→完成→公開を繰り返すが、制作物がコミュニケーションにどのように機能するか、全くと言っていいほどケアしないことが気になりはじめ、「モチベーションに火をつけるような仕組みを持つ動画制作」を追求してきた。そこに「ヨソモノとしての視点」は外せない。「ヨソモノ視点」だからこそ、「Youtube再生回数100万回を達成したら、別府市にある古い遊園地を「温泉テーマパーク」に改造し、実際に遊べるようにする」という「湯〜園地」計画で、「別府ラクテンチ」に目を付けた。動画公開とともに、見事3日間で100万再生を達成し、クラウドファンディンを活用して資金を集め、別府市長は、公約通り、リアル「湯〜園地」を実現したことは、皆さんご存知の通りである。

高円寺と別府、二拠点生活を行う池田氏は、「プライベートなスペースをパブリックにすることで何が変化するのか」を実験しようと「境界線のない暮らし」を実践中。今でさえ珍しく感じる「縁側」だが、この、気軽に第三者が入れる縁側のような空間をプライベートにつくることで、新しい交流、付加価値が生まれてくることを実感しているという。「常に知らない人がいる環境は、正直、疲れませんか」という質問に、「シェアハウスで生活した経験が大きい。シェアハウスで他人に鈍感になる力がついた。自然に自分に「余白」が生まれているのを感じている」と、笑顔で回答した。

清田氏は「共感を呼ぶしかけには、企画の角度と覚悟、自分ごと化できるかどうかが大事。意外かもしれないが、危機感、責任感の連鎖こそ人が集まるポイントかもしれない」と語り、最後に、「ボヘミアン・ラプソディー、観ました?I am the Champion じゃなく、We are the Champions 。「I」じゃなくて「We」。成功や幸せを共有(シェア)してるよね」と音楽家らしく締めくくった。

第2セッション
大分を更に面白くするためのヒト・モノ・カネ・情報の集め方

木藤 亮太氏 株式会社油津応援団専務取締役 株式会社ホーホゥ代表取締役

三代 吉彦氏 大分銀行地域創造部 副部長

田浦 大氏 コミュニティアーティスト  株式会社やまとうた代表 
拡張家族あたらよ発起人 Im home bar Laff+オーナー
イジゲン株式会社 外部顧問

昨日の日田、そして本日の別府と、連日登壇の木藤氏は、シャッター商店街に20店舗を誘致することをミッションとして、委託料が月額90万(税別)という公募で選ばれた専門家。一般的な商店街は、空き地、空き店舗を埋めようとするが、油津商店街は、「空間」を作ったという。「過去の哀愁にとらわれず、その土地、時代、マーケットにあった商店街にゼロベースでリ・デザインし、次世代のためのシェアタウンとして「再生」させた」と続けた。

大分銀行の三代氏は、「地域とシェアリングエコノミー~地域商社「Oita Made㈱」とクラウドファインディング゙「sandwich」~」と題し、金融機関という立場で取り組むシェアリングエコノミーと地方創生について触れた。立場上、直接かかわれない分野に対し積極的に関与するために、「”大分ならでは”を発掘し、クリエイティブ等の付加価値を加えて商品化し、適正価格で販売、利益還元することで、生産者をサポートする」をミッションとして、地域商社「Oita Made株式会社」の設立を行った。また、大分合同新聞社、ミュージックセキュリティーズ株式会社と合同で、大分発の大分のためのクラウドファンディング「sandwich」を運営し、出展者へのトータルかつ継続的という、金融機関ならではの強みを生かし、サポートしている。

「コミュニティアーティスト」という肩書の田浦氏。100年後の飲食店を考えたとき、チェーン店とスナック(コミュニティに特化)の二択になる!と確信し、迷うことなく、「コミュニティ」を選択した。「ただいまが言えるbar」を手掛け、「一日店長企画」などさまざまな企画を通し、「シェアの関係性」とその作り方、受け入れ方を身につけたという。bar関係者の声が発端で手掛けたリアルDASH村「あたらよ」。血縁じゃなく意識でつながる家族「拡張家族」として、静かな村に、ミレニアル世代40人がぞくぞくと集結し、「何か悪いことをたくらむ集団ではないか・・」と地元民の不安を掻き立てたことは想像に容易い。しかし、地元の祭に参加し、農業に従事し、不登校児を支援する学校とコラボしながら、少しずつ少しずつ距離を縮めてきた。もちろん、そこに何の気負いもなく、自然体で。「最初は遊び感覚だった。「楽しい」がないと続かないし。もちろん、多拠点生活の一環として活用している人もいる。ただ、自然や地元民と触れ合うと、いろいろな「大切なこと」を実感できた。そして、何より、地元の年配者(実際は、愛情をこめて「ジジババ」と発言)が嬉しそう。それをみて、お互い元気になれる。こうやって地方を創生していくんだなと感じた」と、地方で必死に世界を変えようとしてるミレニアル世代流地方創生を解説した。最後に田浦氏は、「もう1個「村」を作りたい。クリエイター、社長30人くらいの拡張家族。ただ、土地がなくて・・・誰か土地をくださいっ!」と参加者に呼び掛けた。

第3セッション
インバウンド観光客誘致とシェアリングエコノミー事業のトレンド

鶴田 浩一郎氏 株式会社鶴田ホテル 代表取締役社長 NPO法人 ハットウ・オンパク 代表理事  (社)ジャパンオンパク 代表理事 大分県立芸術文化短期大学 理事

道越 万由子氏 株式会社BEYOND 代表取締役 社団法人JIFインバウンド連合会 副幹事長 茨城県 公式PR広報アドバイザー SNSマーケティング・インバウンドマーケティングプロデューサー (公財)おおいた共創基金 理事長 (社)日本旅館協会九州支部連合会 会長

佐別当 隆志氏 株式会社mazel 代表取締役 一般社団法人シェアリングエコノミー協会 事務局長 株式会社ガイアックス ブランド推進室

このセッションでは、熊本・宮崎・佐世保でも登壇いただいた道越氏の「「SNS×地方創生マーケティング」これからのインバウンドでの効率的情報発信による集客術とは!?〜大分ブランドを世界に発信しよう!〜」でスタートした。留学生と日本人が半数ずつ在籍する立命館アジア太平洋大学(APU)、ラグビーワールドカップなど、多国籍・多文化環境がより身近である別府市。さらなるインバウンド対応に向け、道越氏は、「一時的な盛り上がりではなく、長期的な地域ファンづくりが大事。求めるものは、モノ、コト、から、テーマ別観光にシフトしている」と各種統計や事例をもとに解説。また、訪日外国人の行動パターンを分析した上で「ただし、伝えすぎない。あくまでもシンプルに。多国籍・多文化環境は、大きなアドバンテージ。街全体を宿ととらえ、シェアする前提での観光客の消費活動を意識・理解することが大事」と伝えた。

道越氏に続いて、鶴田氏は、運輸業界とホテル業界とを比較しながら「ホテル業界では、シェアリングエコノミーという哲学が理解されず、「民泊」は、あくまでも「稼ぐ手段」であり、「ライバル」となってしまっていることを否定できない」と語った。自身の「オンパクジャパン・プロジェクト」活動で出会った熱海のNPO運営のゲストハウスから、コミュニティカフェ、人が交流する新しい場、といった、ソフトウェア(コンテンツ)の重要性に気づき、今では病院街となってしまった別府の商店街の空き店舗対策と民泊に着目する。しかし、豊富な宿泊タイプのバリエーションをもち、インバウンド宿泊が寛容な欧米先進国と比較すると、日本の旅館法、各種規制のハードルは高い。「日本ももう少し寛容になってよいのではないだろうか。法律や規制緩和により、市場は3倍に拡大するのではないか。今後も引き続き規制との闘いになるだろう」

別府市は、2019年のラグビーワールドカップや翌年の東京五輪で増加が見込まれるインバウンド、国内富裕層をターゲットに、大手ホテルが相次いで進出を決めた。また、地域活性化ホテル「ホテル アマネク別府(仮称)」も2021年春開業予定である。これらを受け、「どんどん景色がかわる、別府ががらりとかわるが、今どんな状況だろうか?」という佐別当氏の質問に、鶴田氏は「別府も他地域と同様、観光客・インバウンドに関する各種数字は伸びてきているが、まだまだ足りない。その一方、観光客の交通手段、町内のインフラへの負担、渋滞対策、景観の損失など、オーバーツーリズムの対応策として、持続的な開発はどうあるべきか、長いスパンで考えながら別府を見つめていかないと大変なことになる。大量生産大量消費では、地元民が苦労する。消費としてではなく、街づくりという視点で考える必要あるだろう」と語った。

別府市含む大分県には、民泊が20件(2018年12月4日時点)しかないという。ホテルの数に比べ、圧倒的に少ない。一方、旅館業法の緩和により、フロント不要、チェックインがどこでもできる(電子チェックインOK)簡易宿泊所は増えているという。ビジネスでやるのであれば民泊ではなく簡易宿泊所という流れがあるようだ。

最後に、「ここ数年は、ラグビーワールドカップや東京五輪などの経済波及効果で盛り上がるだろう。しかし、それが落ち着いて、もし、インバウンド・観光客が減り、参入した大型ホテルだけが残る街並みを想像すると・・・。恐ろしいですね。街づくりとしてのシェアエコを検討してみるのもよいのではないか」という問題提起で締めた。

第4セッション
滞在型観光を実現するシェアリングサービス

細川 哲星氏 株式会社ガイアックス TABICA事業部 地方創生室 室長 内閣官房シェアリングエコノミー伝道師

津田 佳明氏 ANAホールディングス/デジタルデザインラボ/チーフ・ディレクター

西岡 誠 九州周遊観光活性化コンソーシアム 代表

最後のセッションは、昨日の日田に続き、津田氏、細川氏、西岡氏が登壇。

それぞれ、「ANA×シェアエコ シェアリングエコノミーにANAが注目する理由は?」「TABICA この体験が、旅になる」「総務省「IoTサービス創出支援事業」シェアリングエコノミー型九州周遊観光サービスモデル事業」と題し、シェアリングエコノミーの取組事例を説明した。本日も、津田氏から昨日に引き続き、「ANAの歴代社長は、8代、10代、15代(現在)と、大分県出身者である」と、参加者にとってはうれしいサプライズスライドも紹介された。

セッションの最後に参加者から「TABICAの登録イベントはどうやって増やすのか?」と質問があり、細川氏は「TABICAに登録するイベントコンテンツは、地域の中に必ずある。ただ、友達同士、知り合い同士で完結されていることが多い。地域の人はそこまで興味がない、あるいは、とにかく「偏愛」志向が強い、先陣を切ってやってくれる人がいる、などのコンテンツは、インターネットとの親和性が比較的高い」と回答した。

最後はいつもの集合写真。今回もたくさんの方に参加いただき大盛況で「九州シェアリングサミット2018in大分(別府会場)」を終了した。

これまでの九州シェアリングサミット2018の様子はこちら

第1回(福岡)
300人以上が参加!豪華なセッションで盛り上がりを見せた「九州シェアリングサミット2018」を振り返る

第2回(熊本)
熊本初開催!!「九州シェアリングサミット in 熊本」を振り返る

第3回(鹿児島)
今回は「インバウンド」!九州第3弾!「九州シェアリングサミットin 鹿児島」を振り返る

第4回(宮崎)
大盛況!九州シェアリングサミットin宮崎 インバウンド観光客の集客×シェアリング事業での受け皿つくり

第5回(佐賀)

それ、武雄がやります。「九州シェアリングサミットin佐賀」を振り返る リング事業での受け皿つくり

第6回(長崎)
【ご報告】活気あふれる佐世保のアーケードも巻き込んだ!?「九州シェアリングサミット2018 in 長崎」を振り返る

第7回(大分-日田)
【ご報告】いよいよ最終回~Part1~九州シェアリングサミット2018 in 日田

【ご報告】いよいよ最終回~Part1~九州シェアリングサミット2018 in 日田

【ご報告】本州初!!「シェアリングサミット2019 in 下関」を振り返る

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